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タイ料理のステキをはじめ、食材やハーブ、文化など。タイの魅力を色々な視点から切り取ってご紹介。タイの空気が香るような情報をイラストとともにお伝えします。

画鋲

タイのバジルのお話

タイのバジルのお話

タイの屋台料理の代表といえば
「ガパオごはん(パット・バイ・ガパオ)」。
手軽に食べられ日本でもレシピ紹介されたり、
お弁当やお惣菜として定番化されつつあります。
 
ところで、ガパオの意味をご存じですか?
ガパオというと、「ガパオごはん」の料理名として
通ってしまっているほど名前が浸透していますが、
タイ語で、バイガパオ(= ホーリーバジル)のことで、
バジルの品種なのです。
 
単にバジルと言っても、その種類は150以上もありますが、
タイでは三大バジルと呼ばれるバジルが存在し、
見た目だけでなく、香りの感じ方も違い、
それぞれに合ったお料理でバジルを使いこなします。
ホーリーバジルは、ガパオごはん以外に、
スープや炒め物に使われることが多く、
香りが強いことから、
肉料理との相性もよく必ず火を通していただきます。
グリーンカレーに使われているのが、
バイホラパー(= スイートバジル)。
バジルの中でも一番メジャーな存在で、さっと火を通し、
魚介類に合わせたり、
ラープ(ひき肉のスパイシーサラダ)と一緒に
生でもいただきます。
ちょっと聞きなれない、バイメンラック(= ヘアリーバジル)は、
レモンのような香りがあり、
スープ、カノムチン(日本の素麺に似たお料理)で
薬味のようにしていただきます。
 
総じてバジルには、美容・健康・エイジングケア・・・など、
いろいろな効果があると言われています。
タイの人達は、
バジルを含めたいろいろなハーブでお料理を楽しみながら、
自然と美容・健康に配慮した食事を摂っているのです。
 
近年タイでは、タイ料理と洋食を融合させた
フュージョン料理が提供される、お洒落でスタイリッシュなカフェが
続々とオープンしています。
ガパオごはんの「ごはん」の代わりにパスタを添えた、ガパオパスタ。
スイートバジルやミントに、いちごやパイナップルなどの
フルーツと合わせたスムージーが大流行。
聞くだけでテンションUP↑してしまいます。
きっとイマドキのタイ女子達は、こんな風にして飲食を楽しみながら、
女子トークに花を咲かせているのでしょうね!

ガパオの素(本場タイの辛さ)辛くないガパオの素

鶏肉をホーリーバジルとオイスターソースで炒めるタイ定番の屋台メニューが簡単にできる料理の素。スパイシーな味わいとバジルの香りが食欲をそそります。

[イラスト]おおのきよみ:イラストレーター。1999年タイを拠点に7ヶ月間アジア各国を巡るスケッチ旅行に出掛け、帰国後、主に旅行関連の書籍で活動を開始する。現在も絵を描きながら旅を続け作品を発表している。著書に「おもちかえりアジア」(情報センター出版局)等。

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